昨日の訃報を聞いてから、子供たち以上に私が大好きなアンパンマンの指人形シリーズが入った缶を探しているのだけれど、まだ見つからない。

年がバレるが私が子供の頃はまだアンパンマンはいなかったので、
やなせたかしさんと言えば、
詩とメルヘン、
手のひらを太陽に
の人であった。

ある日、姪っ子が持って来た、絵本を見て驚いた。
玉虫厨子に描かれた、ブッダの前世のエピソードと同じだ、と思った。

そのヒーローは幼稚園児でも、絵をかくのが得意でない人も描ける単純な顔で子供たちの心を捉えていく。

ロールパンナの宿命を語る、姪っ子のしかめっ面はその宿命の重さを子供が憂いていることを語っていたが、
おばがそんなことを感心していたことを、大人になった彼女は覚えているまい。

とにかく、アンパンマンのいるこの世界は素敵だ、と私は思っている。そしてこれからも。

やなせたかしさん、ありがとうございました。